写真で事前に観る【5・18民主化運動記録館ストーリー】
[下の階別タブをクリックすると、その階の写真と説明がご覧いただけます]
光州広域市では世界記録遺産を所蔵する機関として、人類の共同遺産である5・18民主化運動(光州事件)の記録遺産を体系的に収集して永久保存し、民主主義と人権教育に活用して光州事件の歴史的な意味を世界の人々と共有するために設立されました。これまでいろんな場所に散在し保管されてきた光州事件記録物を一カ所に集めて保存・展示するために、1980年5月の歴史的場所であった旧光州カトリックセンターに【5・18民主化運動記録館】が新設されました。
地下1階 | 防災室/機械室/電気室 |
---|---|
1階 | 常設展示室1/市民の広場/案内デスク(ベビーカー保管所)/訪問者センター/管理室 |
2階 | 常設展示室2 |
3階 | 常設展示室3/企画展示室/映像室/ 芳名録コーナー |
4階 | 資料閲覧室/こども閲覧室/授乳室/出版物室 |
5階 | 収蔵庫 |
6階 | 常設展示室4(大司教執務室、ベッドルーム)/スタジオ/館長室/事務所 |
7階 | 多目的ホール/セミナー室 |
| 記録館の入り口に設置された造形物と記録館入口 |
運営時間
9:00〜18:00
休館日
毎週月曜日、1月1日、旧正月、旧盆
5・18民主化運動(光州事件)に関する政府の作成資料や、市民の活動と光州事件の精神継承・闘争についての文書・写真・映像などの5・18民主化運動記録物が集められています。軍部独裁の清算と民主化を要求する5月16日の松明大行進を皮切りに、5・18民主化運動の10日間の抗争や、この後の継承・闘争およびユネスコ世界記録遺産登録に至るまでの主な出来事を時間的流れに沿って深く再現しています。
民主化の熱望 | 軍部独裁を清算しようと平和的に開催された5月16日の松明大行進を紹介するコーナー |
---|---|
虐殺 | 5・18民主化運動(光州事件)当時、戒厳軍によって虐殺された165人の犠牲者と継承・闘争の過程で犠牲となった犠牲者を追悼するコーナー |
抵抗 | 空挺部隊の過度な鎮圧に一段と激しくなった光州市民の様子 |
闘士会報 | 戒厳軍の言論の検閲によって沈黙するメディアの代わりに市民自らが誕生させた市民会報誌【闘士会報】を紹介するコーナー |
献血 | 負傷した市民軍の治療のために自発的に献血を行った光州市民の様子を紹介するコーナー |
闇の行進 | 闇の行進(歴史的決断): 武装した空挺部隊に向かって死を覚悟して前進していった光州市民と市民軍の様子を体験できるコーナー |
大同世上 | (自治共同体):解放された光州や大同世上(誰もが平等で仲良く共存する世界)の象徴であった<アルミ製タライ>を紹介するコーナー |
未完の抗争 | 未完の抗争(行方不明者、そして5月光州事件):空挺部隊によって虐殺され遺体の痕跡すら見つからなかった行方不明者を称えるコーナー |
ユネスコ世界遺産登録 | 5・18民主化運動(光州事件)記録物のユネスコ世界記録遺産登録過程を紹介するコーナー |
哀悼・追悼空間 | 光州事件の犠牲者を追悼する屋外追悼空間 |
| 階「常設展示室1」の展示内容の一部 |
運営時間
9:00〜18:00
休館日
毎週月曜日、1月1日、旧正月、旧盆
民族・民主運動の伝統が息づく義郷・光州の民衆抗争の歴史と光州・全南地域の維新体制抵抗運動をはじめ、抗争の前夜、虐殺と抗争、市民共同体など、5月の民衆抗争が展開されていく過程を記録を中心に展示しています。また、1980年5・18民主化運動(光州事件)当時、平凡な日常を生きてきた女性たちが戒厳軍の残酷な蛮行の前で民主主義と自治共同体を守るために闘争した【5月の女性活動】コーナーが展示されています。
義郷 | 東学農民革命を皮切りに、光州学生独立運動、済州島四・三事件、四月革命(4.19革命)、釜馬民主抗争、5・18民主化運動(光州事件)、6月民主抗争へとつながる民主抗争の歴史と5・18民主化運動の真実を追求する現在までの道のりを紹介 |
---|---|
抗争の前夜 | 維新体制に対する抵抗、独裁の崩壊、民主化の春について紹介 |
虐殺と抗争 | 新軍部の陰謀、非常戒厳令の拡大、民主主義を唱える人達と学生の逮捕、虐殺と蛮行について紹介 |
行こう!道庁へ | なぜ我々は銃を手にするしかなかったのかをパネルで紹介 |
市民共同体 | 分かち合いと奉仕、自治、孤立と脱出、市民軍について紹介 |
壮絶な散華 | 記録物や遺品を紹介 |
闇の行進 | 闇の行進(歴史的決断):武装した空挺部隊に向かって死を覚悟して前進していった光州市民と市民軍の様子を体験できるコーナー |
拡散 | 5・18民主化運動(光州事件)の拡散地図(海南、霊岩、木浦、務安、長興、康津、咸平、和順、莞島などの抗争拡散過程の紹介)。19日朝、学生達が羅州、木浦、海南などの外地に光州の状況を知らせるために公用ターミナルに集結したストーリーをパネルで紹介 |
継承記録 | 市民と団体の記録、新聞および資料集、研究の記録物、公共機関の記録、補償記録、海外の記録、文化芸術の記録を紹介 |
5月の女性活動 | 光州事件当時の女性の活躍を紹介し、各種教育プログラムが運営される多目的空間 |
映像室 | 各種5・18民主化運動(光州事件)に関するドキュメンタリーなどを上映する小規模の映像館 |
| 戒厳軍の無差別攻撃で、罪のない市民や若い学生、さらには幼いこどもまで虐殺されました。 |
| 作戦名【華麗なる休暇】は、その日の恐ろしい蛮行とは明らかに対比される空挺部隊の光州投入作戦名でした。 |
| 平和の松明行進で始まったその日の開始は、ついに武装抵抗した市民軍を結成することになります。 |
| 5・18民主化運動当時の壮絶な事件の跡地である史跡を手軽に観覧できるコーナーが設けられています。 |
| 5・18民主化運動記録館では、あの日の忘れられない記憶を詳細に記録し保存しています。 |
| 民主主義への女性の闘争 |
| ミシン:寄贈 ソン・ヒソン 五月民主女性会会長、1980年当時のサンハマンション婦女会長、YWCA理事 |
| 陳述証言記録などの様々な記録物と寄贈品を展示 |
| 5・18民主化運動(光州事件)の犠牲者は、数十年の時が経った現在でも明確にされていません。 |
| 「あなたのための行進曲」をはじめ民衆の歌を直接聞くことができ、楽譜の原本も保存されています。 |
| 5・18民主化運動当時の歴史的な瞬間を命がけで撮影し、その白黒フィルムを記録館に寄贈したナ・ギョンテク記者とイ・チャンソン記者 |
運営時間
9:00〜18:00
休館日
毎週月曜日、1月1日、旧正月、旧盆
5・18記録物と世界人権記録物の歴史的な教訓を通じて、人権の価値と民主主義を継承・発展させる共感の場です。ユネスコ世界記録遺産に登録されたイギリスの大憲章(マグナ・カルタ)や、ニュージーランドの女性参政権の請願書、南アフリカのネルソン・マンデラの裁判記録など、いろんな国の民主・人権記録物が展示されています。
世界記録遺産 | 5・18民主化運動(光州事件)に関する記録物が世界記録遺産に登録される過程と世界人権記録物(20のコーナー)について説明 |
---|---|
5·18民主化運動記録館 | 5·18民主化運動記録館の主な業務(記録物の管理と収集が中心)と収蔵庫について紹介 |
継承승 | 観覧レビュー(デジタル芳名帳、アナログ芳名帳)を残せる空間を設置 |
映像室 | 童話【王になろうとする悪い軍人】のストーリーを通じて、光州事件の導入部分を風刺。高校生のマンボクとマンボクが片思いする大学生のヨンミが主人公で登場。二人の主人公が光州事件の主要事件を経験しながら成長していくストーリーを会話形式で伝える |
企画展示室 | 企画展示室を設置 |
| 5・18民主化運動記録物のユネスコ世界記録遺産登録証明書 |
| 世界記録遺産登録の意義 |
2011年5月、5・18民主化運動記録物がユネスコ世界記録遺産に登録され、韓国と光州市民の民主主義の精神が世界に伝えられました。登録名称は【人権記録遺産 - 1980年5月18日、軍事政権に対抗し光州で起きた民主抗争関連記録物】です。
登録記録物は、全4,275冊、858,904ページに至ります。
抗争現場を生々しく伝える市民と記者の写真・手帳記録・映像などや、政府、国会、アメリカ政府など様々な分野で作成された記録です。
被害者補償に関する文書も登録資料リストに含まれており、抗争の発生から鎮圧、真相究明から補償までの全過程が確認できます。
ユネスコは、5・18民主化運動(光州事件)が韓国の民主化はもちろん、フィリピン、タイ、ベトナムなどアジア諸国の民主化運動に影響を及ぼした点を高く評価しました。特に、「真相究明」、「責任者の処罰」、「名誉回復」、「被害補償」、「記念事業」の5大原則を実現した一連の過程を過去の清算の模範事例として挙げています。5・18民主化運動記録物は、韓国が保有する9つの世界記録遺産の最初の現代史資料という点においても意義があります。
| 世界記録遺産と人権記録物を紹介するコーナー |
| 5・18民主化運動記録物と世界記録遺産を簡単にチャート形式で観覧できるコーナー |
| 記録館の記録物管理、収蔵庫の役割、オープン収蔵庫の記録物を紹介 |
| ガイド付き休憩スペースや記録館訪問レビュー、芳名録が残せるスペース |
運営時間
9:00〜18:00
休館日
毎週月曜日、1月1日、旧正月、旧盆
閲覧室を訪れた訪問者を案内し本の貸し出しなどの業務を担当するコーナーで、5・18民主化運動の資料や様々な専門資料、一般教養図書が置かれています。一般閲覧室では情報検索コーナーが利用でき、子ども連れでご利用できるこども閲覧室や授乳室も設けられています。
| 5・18民主化運動記録物や様々な書籍を読んだり貸出も行っている資料閲覧室とこども閲覧室の内部 |
運営時間
9:00〜18:00
休館日
毎週月曜日、1月1日、旧正月、旧盆
収蔵庫内に搬入された記録物を保存処理する空間。紙類の記録物のうち、複写した物を保存し、5・18民主化運動専門研究者などが収蔵庫の内部を観覧できるようにつくられた空間などがあります。
* 収蔵庫は展示室ではなく、一般観覧者には公開されていません。
保存処理室 | 収蔵庫内に持ち込まれる記録物を分類・整理する空間 |
---|---|
1収蔵庫 | 紙類中心の記録物を保存する空間 |
2収蔵庫 | ユネスコ世界記録遺産や繊維類、遺品などの記録物を保存する空間 |
3収蔵庫 | 各種の文化芸術品や博物品類を保存する空間 |
零点収蔵庫 | 写真、フィルム、DVDなどの映像資料を保存する空間 |
運営時間
9:00〜18:00
休館日
毎週月曜日、1月1日、旧正月、旧盆
『司祭は貧しくて疎外された人々に手を差し伸べなければなりません。私はそのように生きれず、今も反省し生きています。』という言葉を過ぎていくと、1980年当時のユン・ゴンヒ大司教執務室と寝室を復元した空間があり、彼の生涯を見てまわることができます。当時ユン・ゴンヒ大司教の視線から見た5・18民主化運動(光州事件)当時の悲惨な様子と戒厳軍の蛮行が止むように活動した記録などが残されています。
また、カトリック光州大教区で保管されている各種の記録物や様々な写真・映像を展示し上映する空間がつくられています。
* 館長室と事務所は展示室ではなく、一般観覧者には公開されていません。
大司教執務室、寝室 | 1980年当時のユン・ゴンヒ大司教の執務室を復元した空間 |
---|---|
記録物展示室 | カトリック教会光州大教区で保管されている各種記録物を展示する空間 |
礼拝堂/セミナー室 | カトリック教会光州大教区の様々な記録写真や映像を展示・上映する空間 |
| 1980年代の様子を復元したユン・ゴンヒ大司教の執務室と彼の生涯 |
| カトリック光州大教区の様々な写真や映像を展示・上映する空間 |
| 教皇ヨハネ・パウロ2世訪問の日が記録されています。 |
| カトリック光州大教区で保管されている各種の記録物を展示する空間 |
運営時間
9:00〜18:00
休館日
毎週月曜日、1月1日、旧正月、旧盆
多目的ホール | 様々な用途に活用できるホール |
---|---|
セミナー室 | 5·18民主化運動(光州事件)に関するセミナーや学術イベントなどを行える空間 |